ほんとうにあった胸糞悪い就職活動の話 書類選考編
あれはいつ頃の話だったでしょうか?あれは遠い冬の話です
アルバイトという経歴を得た私が躍起になって就職活動をしていた頃です
私の経歴では代理店営業や飲食店くらいに限られていて
その中から営業職に応募しようと決めました
選択肢が狭い分迷いはありませんでしたが、未経験の職種に不安と楽しみが入り混じっていたのを思い出します
当時ハローワークで紹介される仕事は全てブラックだから気をつけろ!
空求人(募集しているのに採用する気がない求人)ばかりだぞ!というネットの住人のアドバイスを受け、私はいくつかある大手求人サイトに登録しました
大手の求人サイトは有料掲載なので会社側も本気で採用に取り組んでいる
またもネットの住人に貰ったアドバイスを受け大手求人サイトで就職活動を始めました
「写真付きでなんかいろいろ解りやす~い」と思っていた当時の自分を殴りたい
自身の経歴レジュメを作成してさっそく募集企業を閲覧
これだけ募集している会社があるんだからどこかに引っかかるだろう
私は何も考えずあらゆるところに応募しまくりました
これから忙しくなるぞ~~と思っていた矢先、応募企業から返ってきた返事は
30件送ってほぼ書類選考落ち
という結果でした
中には二週間以上経過しても書類選考の結果すら送ってこない会社もありました
一体全体何が起こっているのか当時の私には理解できませんでした
30件送って全滅!?
そりゃリック・ドム12機が3分持たずに全滅したくらい衝撃でした
(※当時で30件書類落ちは珍しくない話だそうです)
原因はレジュメにあるのではないか?というネットの住人のアドバイスを受け、レジュメを再作成
再び応募
全滅
話が違うじゃねーか!?
私はネットの住人に問いかけました。君たちの言う通りやっている僕がどうして落ちるの?エリートじゃないの?
こんな風に感情的になってしまった事を思い出します
「大卒なら一件くらい普通に通るぞ。レジュメちゃんと書いたか?」
こんな意見が投稿されていました。彼らは私を大卒だと思い込んでいたんです
僕は高卒だよ!
そう告げると、ネットの住人は人が変わったようにこう告げました
「ワロタwwアキラメロン」
大学進学が当たり前の時代で既卒の高卒を採用する会社は少ない
少なくともスキルや経歴がないとまともな会社は取り合ってくれない
就職活動を初めて始めた私がぶつかった最初の壁でした
大手求人サイトに掲載している会社の競争率は高いらしく、そもそも私の経歴では土俵に上がれないよう出来ていると後で知った(当時の話である)
そこから転職エージェントなるものを頼ってみたり
コネを探そうとしてみたり
アルバイトに精を出してみたり
そんな日々が続きました
高卒でも受かりやすいのは営業・飲食・介護・建築・運送系
選ばなければ仕事なんでいくらでもある。そう言われていた時代に私は選ぶことをやめなかった
選ばず入った場所で後悔するよりも、選んで入った場所で後悔した方が後々の為になると考えたからです
自分で取捨選択がしたかったんです
例え選択肢が二つしかなくても選ぶことによって、ささやかながら判断能力を養えるのではないか?と思いました
ゲーセンの格闘ゲームで敵に負けた時「continue10」とカウントダウンが始まりますよね
コインを入れなきゃ自動的にリタイアという事になりますよね
私の人生は常にそうでした。自らリタイアすることを選ぶのではなく、時が過ぎるのを待っているだけでした
ボタンを押せばカウントダウンもなく終わるのに、カウントが0になるまでそれを眺めつつ佇んでいるだけ
それはもう嫌!
早とちりでもなんでもいいから自分で決断をしようと思い直しました
待ってたら後で得するかもしれない失敗を回避できるかもしれないなんていうことは100回にイッペンあったかどうかの記憶しかありません
自分で選んで自分で判断して、その結果の後悔なら受け入れる事ができるし次につなげる事も可能です
自分の意思を通したことを褒めてやりたいと思いました
失敗という経験の甲斐あってか応募先からようやく書類選考通過のメールが届きました
それも複数社!
その時の私はまだこの後に訪れるクソ面接の事など知る由もなかった
面接編に続く