メンタルが弱くて動けない人にありがちなこと
毎週月曜日の夕方。
コンビニやスーパーの出入り口付近に置かれる某有名求人誌。
私はその求人誌を毎週のように持って帰っていました。
それも、なるべく人が少ない時を見計らって。
当時の私の中で求人誌を持って帰る事がとても恥ずかしかったのです。
家に帰って求人誌をパラパラめくって「楽」そうで「人間関係が希薄」そうなバイトを血眼になって探していました。
コインランドリーの店番
個人経営の漫画喫茶
なんらかの流れ作業的な仕事
そんな楽そうで他人とあまり関わらなくても良いというイメージのある仕事を探していました。
しかし実際そんな都合の良いバイトはありませんでした。
仕事を探したけど今日も何も見つからなかった。
来週まで待とう。
とりあえず来週まで何もしないという免罪符を勝手に得ていました。
完全に自分の都合優先してくれる求人が見つかるまで探し続けるフロンティア精神。
私の経歴を鑑みればそれはワガママだったのかもしれません。
でも、当時の私は働くことや人と接することが怖かった。
それは仕方ない!と、今でも思っている。
求人誌に特集されているようなところは最初から飛ばして見ていました。
「あんだこのキラキラ求人!?」「ヤンキーしかいねーじゃねーか!?」
と、内心呟きながら避け続けていました。
特集されるところは飲食・接客業がほとんどで、自分には向いていないと決めつけていました。
次の週の求人誌が発刊されるまで、私の精神は真綿で首を絞められるようにゆっくり削られていきました。
まず、夜眠れない。
眠ろうとするといろいろ考えて焦って心臓がバクバク鳴る。
ようやく眠りにつけるのは両親が仕事に出掛ける朝の8時頃でした。
翌週。
同じように求人誌を手に取ってキラキラ求人ページをシカト。
地元から2駅先の地域に理想に近い条件のバイトを発見する!
求人の煽りに、
「簡単な仕事です」「黙々と作業するのが好きな人」「30代~40代男女活躍中」
これなら出来るぜ!
自分の探す条件に限りなく近いバイト先が見つかった。
さっそく電話して面接する日を取り付ける。
本来はそれが当たり前の流れなのですが
「今日はもう夕方だから明日電話する」
・
・
・
翌日
「まだ火曜日だし、明日しよう。いや、木曜日でいいか!」
・
・
木曜日
「き、金曜にしよう…」
・
・
金曜日
「来週でも遅くないよね?」
・
・
・
翌週の月曜日
「もうアカン!」
こういうことを一年以上やっていました。
その時はまだ自分のメンタル不安でこうなっているとは考えもつきませんでした。
そういう自分を一生付き合っていく事も。