ほんとうにあった胸糞悪い就職活動の話 面接編(後)
前回の続き
応募会社側から時間指定をされて、またも電車を二回乗り継いで会社に到着した
しかもまたもや早目に到着して社長面談40分前だった
私は今後通うことになるであろう会社の周辺などを練り歩き、駅まで最短距離やコンビニ最短距離などを計っていた
既に採用は約束されている!
前回も早目に行ったので今回も少し早目に行こうと考え、開始20分前には会社オフィスの前にいた
この時の私は前回Hさん(面接担当官)と行った面接の通りの自分を再現しようと考えていたのだ
挨拶をして会社の中に入るとHさんは不在で他の社員が対応してくれた
またも別室に案内されてしばらく待機
10分後くらいに社長とおぼしき人物が部屋に入ってきた
「ヘモヘモビンです。よろしくお願いします」
とりあえず一礼してみたものの、この社長の顔ぜんぜん笑っていない!
不機嫌さすら醸し出している
「あ、はい。じゃあとりあえず座ってくれる?」
あんだこいつ!?
それが、この社長に対する私の第一印象である
私作り立ての笑顔を崩さずに着席した
社長さんは小さな溜息をついてこう言う
「それで、なんでウチで働きたいの?」
いきなり志望動機から来るとはちょっと想像していなかったけど、Hさん(前回面接官)の時同様に今後のキャリアアップの為~とか営業職に挑戦して自分を高めたかった~とか当たり障りのない事を言った
いま考えてみるとこの返答は相手が欲しがっている返答ではない事に気づく
社長はそういうの聞き飽きた。とでも言いたげな顔をしていた
「ふ~ん。なんで今まで就職して来なかったの?」
これまた前回と同じ質問なので前回同様の説明をした
説明後、社長はまたも溜息をついてこう言う
「ウチもね、実際ボランティアじゃないんだよね」
は?
「未経験可とは言っても実際欲しいのは経験者だし」
は?
「今度採用になった人たちは皆経験者だしさ」
は?
「あとヘモヘモビン君さ、前回もそうだったらしいけど来るの早いよ」
へ?
「こっちにはこっちの都合があるわけだし、早く来られても対応できないんだよね」
え?
「それに君はちょっと前のめり過ぎるね。営業だよ?そんなんじゃダメだよ」
……
「どうしてもウチで働きたいの?」
もうええわい!
その場でそう言える勇気はなく、私は小さく「はい」と答えた
またHさんに合否を追って伝えさせると伝えられ面接は終わった
半分茫然自失となっていた私が我に返ったのは帰りの電車に乗り込んだ時でした
あれ?
どーなってんの?
勝手に自己都合で面談したいと呼び出しておいて
勝手に時間指定までしておいて
時間と交通費払って出向いたのはこっちなのに
なんで説教されるような事になってんの!?
どういうこと!?
俺が行ったのは面談であって説教の席じゃあない!
一体いつすり替わっていたんだ!?
合否結果は不採用
なんと同じ会社から二度も不採用されたのだった
仮に内定出てても行かなかったと思うけど
合否報告の際、またもHさんが謝罪するはめになっていた
Hさんには感謝の意を伝えて私たちの関係は終わりを告げた
胸糞悪かった就職活動の話はこれで終わりです
第二弾もあります
今もこんな面接している会社あるのかな?
これより酷い経験した人なんてザラにいるんだろうなぁ
私が得た教訓
この面接を機に個人的に反省したのは、面接時間は5分前到着で良い事。早すぎると確かにスケジュール狂うし迷惑なので気を付けましょう。笑
あとは面接では相手の態度に合わせることでしょうか
笑顔でハキハキと喋る面接官には同じく笑顔でハキハキ
冷静で淡々としている面接官には冷静に微笑で論理的な説明を
やる気なさそうな面接官相手には履歴書と職務経歴書を持って早々に退席しましょう
説教が始まった時点で早めに終わらせることを心掛けてください
質問もなにもせず終了まで別の事を考えて過ごしましょう
皆さんも良き面接官に出会えると良いですね