ブラック研修がなくならない理由について
ヘモヘモビンです。
さっそくですが2018年になっても存在する ❝ブラック研修❞ がなくならない理由について考えてみたいと思います
毎年恒例の研修合宿が各企業で行われている他に管理者養成学校や社会人マナーを覚える合宿等もあり
新人のみならず会社在籍が長い社員も研修対象となる事があります
私が知っている一番古い例のブラック研修は、当時まだブラック企業というスラングが一般認知されていなかった時代で、今日ほどブラック企業が社会問題として扱われていなかった時代でした
ブラック研修の親元がどの会社なのかは不明ですが、最も有名な例は光通信の研修合宿でしょう
これは某タレントがご自身の体験をブログに綴っている他にも、匿名で様々な体験記がネットで読めますね
実は私の友人も10年ほど光通信に勤めていた経験があり、もちろんその研修合宿にも参加した過去があるそうです
しかし、光通信よりぶっ飛んでいる研修合宿を行っているなと思った会社は
今は無きイー・クラシスというインターネット広告事業を展開するベンチャー企業です
この(現在は倒産)企業の研修内容はWikipediaや検索で詳細が載っていますが
イー・クラシスでは研修合宿のことを ❝理不尽合宿❞ と自ら呼称していたそうで
まさにその合宿内容は理不尽そのもの
特に目を引いたのが、土嚢マラソン・穴掘り競争でした
これについては、当時イー・クラシスの人事ブログで研修当日の光景を書き記していましたが、今ではそのブログも消えています
ですが流石インターネット。当時のブログ内容を保存しているブロガーさんや掲示板の書き込みが未だに存在しています
確かHP自体はWebアーカイブも取られていて、検索すれば当時のブログが見れたはず…
と思って探してみました
とりあえず当時のイー・クラシスの採用情報サイトの魚拓です
http://www.e-classis.co.jp/recruit_08camp.html
その他、某掲示板にあった研修スケジュールも一部引用したいと思います
◆1日目 教練
到着するとすぐに全員スーツからジャージに着替えて、整列。
研修合宿中、教官の言うことは『絶対』。
教官が「集合!」と一声掛ければ、教官のもとへ走る。
もちろん「集合」とは整列した状態を指し、キレイに並べていなければ何度でもやり直し。
一人の甘えが全員へ影響を及ぼす。
◆2日目 土嚢マラソン
麻袋に土を詰めた約10kgの土嚢を各チーム3つ用意する。
そしてその3つの土嚢を担いで西湖を1周、10kmマラソン。
チームのメンバーと協力し合い、 1位ゴールを目指す!チームワークが勝負のカギ!
土嚢を運ぶ上でのルールは、決して土嚢を引き摺らないこと…
◆3~15日目 穴掘り
各チーム縦3m×横5m×深さ2mの穴を掘る。
一人では決して「出来ない」ことをやりきるため、チームでの協力は必要不可欠。
弱音を吐いている暇も、理由を探している暇もない!
ここで必要なのは「やるか、やらねぇのか」のみ。
やると決めたなら、何が何でもやりきるだけ!
雪が降ろうと夜になろうと、自分たちで決めたなら掘りきるまでやめられない!
(引用元URL: https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/venture/1239700720/)
これは有名なコピペにもなっているそうで。笑
他にも体験レポートや新卒で勤めていた人の業務体験記などいろいろ載っています
かなり具体的なので嘘ではないと思いますが、真偽の判断は個々でお願い致します
これほどまで個人の人権を制限した研修が2018年現在も行われている事はないと思います
流石に今はこの頃とは比べ物にならないほどネット普及がされており、個々に発信する力や拡散する力が高まったため、行われていたら大変なバッシング騒動に発展するはず…
現在の研修合宿について
10年前に行われていた研修合宿とは比べてかなり改善されていると思います
しかし、記事の上部に貼ったリンク先記事を読む限り、まだまだ当時の名残がある気がします
私個人の意見ですが、いわゆるブラック研修と呼ばれる研修について全て否定的に捉えるのは違うと思います
何を以てブラック研修とするかですが、大声を出すのが必要な仕事であれば発声訓練の研修は必要ですし、長距離移動を必要とする仕事であればそれに慣れておく必要もあります
研修内容が実務内容とどう関係しているのかを事前説明する事は必要ですし大切なことです
今後も同じ会社の一員として働くのだからそこで信頼関係を結べないのであれば、研修を終えた社員は先輩上司や会社自体に不信感を抱き始めると思います
体験した研修内容=その会社の価値観。と意味付けられてもおかしくありません
時代の価値観や人の循環によって社会の様相は変化していきます
若い人たちが社会人になるまでの人生や価値観というものもあるはずです
企業側も譲れない部分があるにせよ新しい社会人はどんな時代のどんな価値観で今日まで育まれて来たかを深く分析して、研修合宿内容に取り組んでみる事が今後の課題かもしれません
それでもブラック研修を行う理由
ブラック研修は経営者側からすればある程度ふるいにかけられるので、人件費等々を考えると例え合宿中や直後に辞退者が出て費用が無駄になったとしてもコスト的にはそこまで痛くない
むしろ不適合なのに無理して続けられる方が会社にとっても痛手(かなり酷いことを言っていますが事実です)
そんな事やらずにしっかり人材を見極めて適当な人材を確保することが可能であれば、それが一番のコスト削減になりますが難しい話です
企業や社会に「変われ!」と唱えても変わらないように、ブラック研修自体は今後も続けられていくと思います
ブラック研修と言われる内容のものがブラックと言われなくなるくらい、新社会人や既存従業員への論理的説明は最低限必要とされる時代に来ているのではないか
ブラック研修がなくならない理由について
これはブラックの定義が人それぞれ違うからというのもあります
流石に個人の人権の範疇を超えているレベルの研修はなくなっていると思いたいですが
例えば研修で悪い部分を指摘された場合も、どんな内容をどんな言いかたで指摘したかで個人によってはブラック研修との判断がなされる可能性もあります
その辺りは本当に難しいため、マナー講習を行う際も資格・経験豊富なプロにお任せしたいところですね
最低限相手に敬意を払えるマナー講師でなければいけません
教える立場の方が上だからという論理を振りかざす人では本当に必要なマナーを教える事はできません
余計なところで会社の評判を落とす必要はありませんしね
というわけで、まとめると
研修自体は理解できる
研修内容の明確な意図を説明
指導だからといってやりすぎない
ヘモヘモビンでした
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